Category:デザインのこと
今、家飲みという方も増えているのではないでしょうか。
以前、スコッチウィスキー専門のバーをやっているお客様と会話した時に、
好きなブランドををうかがっところ、「ラガヴーリン」をオススメされました。
発音しにくいのですが、とても印象に残ったネーミングで、
立ち寄った酒屋さんでセールで見つけ、
家で楽しもうと思いついつい購入。
「ラガヴーリン」はスコットランドのアイラ島で作られるシングルモルトウイスキー。
1816年創業と長い歴史があります。
私は、基本的にお酒が弱く、あまり外で飲むと言うことも少ないのですが、
10年ほど前にサントリーの白州工場に見学に行って依頼、
シングルモルトウィスキーに興味を持ち、
家でたまにちびりとやるのが楽しみで一つです。
箱から瓶を取り出し、琥珀色のウィスキーがきれいだなーと思いながら
改めて箱に目をやると、印刷屋の私としては、そちらに興味が惹かれてしまいました。
なんてシンプルな箱なんだ!!と。
深緑色で全体がおおわれ、
ほぼ正面にしか文字やイラストが描かれていません。
それもシンプルに。
中央に小さく白くなっている部分には、
海から見たラガヴーリンの工場のイラストと
since1816がうっすらと印刷されています。
そして、下の方に「LAGAVULIN AGED16YEARS」などの文字が
金箔押しされています。
横にちょっとだけサインが金箔押しされていますが、それ以外は緑。
削ぎ落としたパッケージデザインは、
歴史の重さ、高級感、特別感を感じさせてくれますね。
その時に、ふと想起されたのが日本の桐の箱に入った、
お菓子やお酒。
だいたい、蓋にシンプルに商品名や、
店舗名が焼印されているか、もしくは何もないか。
桐の箱にゴテゴテと描かれてはいるのを見たことはありません。
パッケージのデザインは、
多少なりとも味や体験に影響してくるものだと思います。
これは特別なものなのかもと思いながら
食べたり飲んだりすると美味しく感じますよね。
しばらく箱をながめ感心しながら、
瓶の上についている封を開け、スポンとコルクのついた蓋を開けました。
そして、琥珀色の16年物スコッチウィスキーをコップに注ぎ、ちびりと試飲。
味の表現は難しいので、あまり書きませんが、
強烈にスモーキーで、でもまろやかな感覚があり美味しいと感じました。
クセになる味です。
プロにオススメしてもらって良かったなと思いました。
味はもちろんですが、プロのオススメ、
歴史、洗練されたパッケージというキーワードも
満足度を上げてくれる大事な要素かもしれませんね。
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