Category:印刷のこと
目の解像度は約100万画素と言われています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、目の仕組みは
角膜、水晶体を通して光が入り込み、眼球の奥の方にある網膜に像を写し
網膜の細胞から発生する電気信号を
眼球の裏から出ている神経線維を通り脳におくられます。
Photo by Amanda Dalbjörn on Unsplash
この神経線維の数が約100万本と言われるので、
片目あたり100万画素となるのです。
今やiPhone11メインカメラは1,200万画素。
高級なデジタルカメラで2000万画素。
レベルが高くなると6000万画素越えの機種まで存在します。
100万画素のデジタルカメラは、出たての頃。
四半世紀以上前のことですね。
画素数とは画像の最小単位のことでピクセル(pixel)と呼ばれます。
配置された画素の数のことを言います。
2100万画素であれば5616×3744=2100万画素が
規則正しく並んでいるというイメージ。
デジタルカメラで数千万画素で撮影して、
それを見る人間の目は100万画素で受け止め、
どうしているのか。
おおざっぱな言い方をすると全ては脳が映像を作り出し、
見せているということです。
人間の脳って不思議ですよね。
私が印刷の仕事をしていて、人によって見えかたが違うのは、
この脳の見え方によって違うからなのではと感じることが多々あります。
お客様から支給された画像を、
8×6センチのサイズで配置して印刷する場合があります。
たまにwebの画像をひょいっと抜き出して、それを使って欲しいと
ちょっと粗めの画像を使う時がありますが、
私達からすると大丈夫ですかと確認しても、
十分綺麗だからOKという事があります。
また、逆に私達は十分綺麗に印刷できていると思っても、
なんか暗いと指摘を受けることもあります。
何と比べて暗いのかを確認すると
パソコンのモニターと比べてということもあるのですが。
一般的なカラー印刷は350dpiなので、
8×6センチの中では、91万画素でしか表現できておらず(細かな計算方法は除きますが)、
いくら2000万画素のデジカメで撮影したものでも、
全ての要素が詰まっていません。
人間が一人一人に個性があるようにモノの見え方受け止め方にも個性があります。
よっぽど一流の商品や美術品のカタログを印刷していくのでなければ、
画像を印刷していくのに、
「いい雰囲気が出せて魅力が人に伝わることが大事」なのではと
印刷屋の発想から少しズレた私もいます。
あなたが綺麗で素敵と思っている写真が、
実は他人にはそう見えてないなんて事もあるかもしれません。
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