Category:印刷のこと
「及ばざるは過ぎたるよりまされり」
あなたはこの言葉ご存知ですか?
徳川家康の遺訓のひとつです。
私は、徳川家康が好きです。
天下をとった人の人生の考え方が込められているこの遺訓を、
非常に重みがあるなと思い、見返す時がよくあります。
「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉はよく耳にするかもしれません。
何事も程ほどが肝心で、やり過ぎることはやり足りないことと同じように良いこととは言えない。
という意味。
徳川家康が残した「及ばざるは過ぎたるよりまされり」は、
足りないくらいの方がやりすぎより良いと。
簡単に言い換えると
慢心があってはいけない、謙虚な方がいいと私は理解しています。
これは、どんな仕事をしていく上でもとても大切な事だと思います。
私たちが印刷の仕事をしていく上で、特に重要だと思います。
たとえば、私たちの仕事の流れの中で、
ご要望を伺い、記載すべきテキスト情報などをもらって、リーフレットなどの制作をすることがあります。
記載すべきテキストを使いレイアウト版下作成→
お客様の方で間違いないかデザイン版下、文字の校正確認→
OKをもらう→印刷という流れになります。
この時にお客様からもらった情報だし、確認もしてもらっているし、
「大丈夫大丈夫」と慢心があるといけません。
実は、そもそもの頂いた情報が間違っていて、誰も気がつかず印刷して後からミスに気づくという事があります。
「校正確認は、お客様の責任で確認していく」は、
印刷業界では一般的でありますが、
そこで我々は「謙虚な気持ち」が必要だと思います。
もしかしたら間違っているかもしれない。
それをチェックするのは私達なんだと。
現実的には、私たちが正しいか間違っているかのチェックしていく事は、
時間的なこと含めなかなか難しい部分もあります。
ただ、明らかに文章の言い回しがおかしいとか、郵便番号が住所となんか違う感じがするなど、感覚的にあれっと思う部分があります。
少しでもチェックしようという気持ちが入っていないと、サラッとスルーしてしまう部分なのです。
あれっなんか違う気がすると気がつき、
お客様に確認させて頂くだけで、ミスを事前にふせぎ、お客様の役に立つことは過去に多々ありました。
常に謙虚な気持ちで、仕事をしていきたいですね。
あなたは好きな言葉ありますか?
【遺訓全文】
人の一生は重荷を負て遠き道を行くがごとし 急ぐべからず
不自由を常と思へば不足なし 心に望みおこらば 困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思へ
勝つ事ばかり知りて負くる事を知らざれば 害その身に到る
おのれを責めて 人を責むるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり
PS.
その昔、家康公御遺訓コピーを上野東照宮で500円で購入しました。
http://www.uenotoshogu.com
その他、徳川家康公を御祭神におまつりした神社に行かれる事お勧めします。
日光東照宮
http://www.toshogu.jp
久能山東照宮
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