Category:世間ばなし
先日、なんとなく立ち寄った本屋さんで、見つけた本。
「ハーバードの個性学入門:平均思考は捨てなさい 」
目から鱗。今までの自分の生き方を否定された感じがしました。
「平均」というのは単なる数値であり、
そもそも、平均値に当てはまる人間は実在しないというもの。
1940年代末にアメリカ空軍の飛行機が頻繁に墜落することがありました。
その原因究明でわかった事。
かつて、コックピットの設計は、座席の大きさと形状、ペダルと操縦桿までの距離、フロントガラスの高さなどさらに飛行用のヘルメットの形までが、
パイロットの体の寸法を測り、平均値に合わせ“最適な設計”とされていました。
改めて4000人のパイロットの体10ヶ所の寸法を測り、その測定値を平均的なパイロットと比較したところ、
平均的なパイロットなど存在していなかった。
19世紀初頭にケトレーという天文学者によって、
人間の社会的行動にある一定のパターンがあるのではないか、
という発想から平均法が発明されました。
「データの平均値を使って個人を評価するのが公平かつ科学的である」
それが、国家、軍、科学者、思想家からも後押しされ広まり、
今日の「平均的な人間」という概念が生まれて、
社会の評価方法が我々に浸透しているようです。
平均的であればいい、少なければ劣等感を感じ、多ければ優越感を感じる。
本を読みながら、自分の小学校からの学生時代、社会人サラリーマン時代、
と過去を振り返ってみてみました。
確実に私は色々なシーンで「平均」を意識していたなと。
テストの点数、習い事の数、親友の人数、洋服の数、恋人の数などなど。
そして、自分に特出したものがないから、
せめてどの分野でも80点を目指そうなんて20代の頃考えていたこともあります。
明らかに「平均」を意識していた。
生きてきた何十年も信じていた概念が、根底からくつがいされるので人を「平均」で考えるのはちょっと違うと理解はしつつも、どうなるか。
「普通はそんな考え方しない」とか「彼は普通とはちょっと違うね」
という言葉も平均に囚われている言葉だなと。
個性の原理を知って、個性を重視していこうというのが、本の結論になります。
私は、印刷の仕事において、印刷のデザインや紙を選択してもらう時、
よくこんな言葉を発していました。
「普通は、この紙を使われる方が多いです。」
「一般的には、このデザインを選ばれる人が多いです。」
「平均的にはそのパターンがですかね。」
自分の中で勝手に「平均」を生み出して、それがいかにも優れたモノという言葉ですね。無意識のうちに、「平均」のモノを選んだ方がいいですよと言っているのかもしれません。
長年「平均」に囚われて生きてきたので、なかなか難しい部分もあるかもしれません。
しかしながら、その人、その会社にあった印刷の提案ができるように努力できればなと思います。
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ハーバードの個性学入門:平均思考は捨てなさい
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