Category:世間ばなし
渋谷マークシティのスタバより
たまに、ガラス越しに前を行き交う人をポーっと眺めながら、
スタバのコーヒーを飲むことがあります。
渋谷では、ここ15年ぐらいで
スターバックス、エクセルシオールの大手だけでなく
たくさんのカフェがいたる所にできています。
街のにぎわいからちょっと離れたところで、
小さなこだわりのカフェもたくさんできてきました。
豆のこだわり、焙煎のこだわり、いれ方のこだわり、
洒落た空間で挽きたてのコーヒーを香りから味わい楽しむ。
そんなカフェスタイルが、多くの日本人の中に当たり前の様にある気がします。
美味しいコーヒーを口にする時、
たまに幼稚園の時に口にしたインスタントコーヒーの記憶が
呼び起こされる時があります。
ネスカフェゴールドブレンドをご存知ですか?
フリーズドライ製法という一度コーヒーを凍らせて細かく砕き、
真空状態にして水分を蒸発させる方式で作られるインスタントコーヒー。
発売されて50年も経っています。
数十年前のCMでは、
「違いがわかる男のゴールドブレンド」という
キャッチコピーでお茶の間の記憶に残るCMでした。
https://nestle.jp/brand/ngb/
幼稚園の頃、自宅と印刷の工場が隣で、
遊びにいくことがありました。
その頃工場で働いていた印刷工の職人さんで、
雨宮さんというおじちゃん(通称:アメちゃん)がよく昼休みに
ゴールドブレンドを飲んでいました。
僕が昼時に顔を出すと、
「コーヒー飲むか?」って飲ませてくれたのです。
ゴールドブレンドは、瓶入りで、
茶色のプラスチックのフタがついていました。
アメちゃんは、
昔の印刷工にありがちな、
印刷機に挟まれたせいで
右の人差し指と中指がありません。
そんな右手でフタをカポッとはずし、
そこにインスタントの粗い粉をざざっと適量入れます。
それをマグカップに入れて、
その頃電気ポットなんてものは無いため、
冬場だとストーブの上にあるヤカンのお湯を注ぎ
スプーンでかき回し、
アメちゃんは、ズズズっと飲んでいました。
アメちゃんは、
私ようには、フタに数粒のゴールドブレンドを入れて、
カップに、少しのお湯とたっぷりの牛乳と角砂糖を入れてくれました。
少しだけ茶色みがかったコーヒー牛乳といった感じですね。
味は、ほとんどが牛乳と砂糖の味。
それでも、私は大人の味を味わっている感で大満足でした。
インスタントコーヒーを飲む記憶が思い出されると
昔の工場の中、360度の映像が、一気に頭の中に広がり、
懐かしい想いがよみがえります。
思い出が、視覚、嗅覚、味覚を通して
イッキに思い出される経験て、あなたにもありませんか?
一つの感覚だけでなく、五感のうちいくつか複合されると
記憶に残りやすくなりますね。
無邪気だったあの頃とは違い、
今は年がら年中、印刷の事を考えて仕事をしています。
印刷の事だけは、「違いがわかる男」であり続けたいですね。
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