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伝えたいことがあるから、デザインは作られるんだと思うんです。
豊島 邑
1979年 静岡生まれ 2002年桑沢デザイン研究所卒業。コミックス装丁デザイン事務所、出版社を経て2004年広告制作会社に入社。2009年からフリーランスとして活動。立
高校生の頃なんですけど、田中一光さんというデザイナーの方の作品を見たときに、「かっこいいな」と思ったのがキッカケです。それまでも、絵はちょっと描いていましたけど、デザインには全然興味がなかったんです。でも、彼の作品を見て、僕もこういうのをやりたいな、今度は僕が若い人たちから、「かっこいい」と思ってもらえるようになりたいなって思ったんです。
一番得意なのは、可愛らしくて強いデザインですね。たとえば書体でも、ちょっとつぶれていたり、丸みの帯び方だったり、そういうのだけでも可愛らしさだったり、強さは表現できると思うんですよ。
もちろんです。これは、リラクゼーションサロンのロゴマークなんですけど、フリーランスになった時に初めて作った店舗のロゴだったので、ちょっと思い入れの深いものですね。このときは、女性がターゲットだったので、やわらかい雰囲気が出るようにしました。
モチーフに花を使ったりとか、細い線で優雅な感じを出すデザインは結構あると思うんですけど、実は、文字と形をキレイに気持ちよく一体化するのはなかなか難しいんですよ。なので、そこら辺には気を遣って作りましたね。このときは、他にも幅を出して提案していたのですが、最後はこれに決まりました。
僕は、実際に手を動かし始めたら早いほうなんですけど、資料集めや下調べには結構時間をかけるので、このときは一週間くらいずっと調べていましたね。基本的に、お客様に選んでいただきたいという気持ちが強いですし、デザインは、なるべく幅を出して提案したいと思っています。
普通に、街中や電車の中吊り広告を見たり、本屋でいろんな本を見たりとか、あとは映画を観ますね。僕の場合、ちょっと違った見方なんですけど、純粋に映画を観るというよりは、その構成を見て作り手が何を考えて物語を紡いでいるのかを見たりしています。僕は、グラフィックデザインも基本的に全部物語りがあると思っているし、そもそも映画とグラフィックの違いは、動いているか止まっているかだけだと思うので構成は勉強になるんです。
たとえば、花を使うのはヒーリングのイメージを伝えたいからだったり、そこにはお客様のメッセージがあるんです。結局、デザインというのは、与えたい印象があるからできてくると思うんですよ。だから、お客様が何を伝えたいのかすごく気になるし、自分がそれをちゃんと理解できているかもすごく気になる。それで、たくさん質問してしまう時もありますね(笑)。
デザイナーとしては、やっぱりお客様から、「よかったですよ」、「うまくいってますよ」と言われたときが一番嬉しいですよね。あとは、僕にとっての"デザイン"には2つの意味があって、1つは、学生時代の先生から教えられたことなんですけど"人生をデザインしなさい"ということ。そしてもう1つは、"ライフワーク"だということ。この2つが、僕のデザインの礎になっていると思います。
デザインの仕事でいうと、音楽や映画関係がやりたいですね。でも、映画を観に来る人とは直接話せないので、やっぱりそういう意味でも、身近でやり取りができる店舗や企業の仕事はずっとやっていきたいですね。あとは、15年後ぐらいには、喫茶店を作ってその上にデザイン事務所を作れたらいいなと(笑)。ゆったりした時間のなかでお客さんと、「最近面白いことありますか?」みたいなおしゃべりをしたりして、そういうのができるといいですね。
座右の銘ではないんですけど、「諦めたらそこで試合終了だよ」という、スラムダンクというマンガの台詞があって、それは仕事しながらいつも感じていますね。なかなかアイディアが出なかったり、ちょっとしんどいなっていうときも、この言葉を思い出して頑張っています。
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